第 8 章

守護神(調候用神)

生まれた季節から、その人に足りない気を補う干を決めます。

12分 全12章中 8章目

この章を読み終えると

  • 調候用神という考え方を説明できる
  • 日干×月支の表から守護神を引ける
  • 他の用神の決めかたとの違いを言える

鑑定書の「守護神」は、その人に足りない気を補ってくれる干です。ここだけは他の項目と考え方が違うので、しくみを分けて理解しておきます。

「調候」=気候をととのえる

このサイトが使っているのは調候用神(ちょうこうようじん)という方式です。「調候」は気候をととのえるという意味。考え方はとても素直です。

  • 寒い季節に生まれたなら、温める気(火)が要る
  • 暑い季節に生まれたなら、冷ます気(水)が要る
  • 乾いた季節なら潤す気、湿った季節なら乾かす気が要る

作物を育てるのと同じ発想です。冬の畑には日光が要るし、真夏の畑には水が要る。日干(自分という作物)月支(生まれた季節)の組み合わせで、何が足りないかが決まります。

季節月支気候の特徴
寅(2月ごろ)・卯(3月ごろ)・辰(4月ごろ)温まりはじめ。木の気が強い
巳(5月ごろ)・午(6月ごろ)・未(7月ごろ)暑い。火の気が強い
申(8月ごろ)・酉(9月ごろ)・戌(10月ごろ)乾いて冷える。金の気が強い
亥(11月ごろ)・子(12月ごろ)・丑(1月ごろ)寒い。水の気が強い

調候用神表の引きかた

実際には、日干10種 × 月支12種 = 120通りの表を引きます。優先度の高い順に並んでいて、先頭がいちばん重要な干です。

調候用神表を全部見る(日干 × 月支)
日干\月支
丁庚丙丁庚丙丙癸庚丙戊庚壬丁癸丁庚癸丁庚癸丁庚庚丁壬庚丁丙庚甲壬庚丁丙
丙癸丙癸癸丙戊癸丙癸丙丙癸己癸丙丁癸辛丙戊
壬戊己壬甲壬庚壬己壬甲壬庚癸壬庚壬庚壬戊壬癸甲壬甲戊庚壬
甲庚甲庚甲庚庚甲甲庚甲庚壬庚癸甲壬庚甲庚丙戊甲庚丙戊甲庚戊甲庚
丙甲丙甲丙甲癸丙甲癸甲丙癸甲丙癸壬甲丙癸丙甲丙癸甲丙癸甲丙癸甲丙
丙甲戊丙甲戊丙庚甲甲癸丙丙癸甲癸丙癸丙癸丙丙癸丙癸甲丙癸丙甲戊
丁甲丙丙丁甲丙甲壬丁甲丙甲丁壬壬戊丙壬癸丁甲丁甲丁甲丙甲壬丁丙
丙戊壬丙壬戊己壬庚壬甲壬甲壬甲癸壬己癸壬庚甲壬甲戊壬甲壬甲壬丙
戊丙丙丁甲庚丙戊戊辛庚甲庚壬辛庚癸癸庚辛辛甲戊丁甲庚甲丙戊庚丙
丙辛丙丁辛丙庚辛丙辛甲庚壬癸庚辛壬辛丙辛甲壬庚辛戊

横一列を眺めると、冬の月(亥・子・丑)で丙や丁(火)が並び、夏の月(巳・午・未)で壬や癸(水)が並ぶ傾向が見えます。寒ければ温め、暑ければ冷ますという原則が、そのまま表になっています。

例題:1987年10月6日生まれ

日干は、月支は(9月ごろ・秋)。表を引くと、必要な守護神は丙・癸です。

次に、これが自分の命式にあるかを見ます。三柱の天干(戊・己・丁)に含まれているものが第一守護神。この人の場合はありません。

第一・第二という呼び分け

呼び名中身
第二守護神調候用神表から出た、本来必要な干。全員に必ずある
第一守護神そのうち、すでに三柱の天干に出ているもの。無いこともある
「第一=なし」は不運ではない

天干に出ていないというだけの意味です。地支の蔵干には入っていることもありますし、そもそも持っていなければ外から取り入れればいい、という話です。「命式にない」と言い切るのは不正確なので、鑑定書でも「三柱の天干には現れていません」という書きかたにしています。

他の用神の決めかた

ここが他人の鑑定書を見るときにいちばん効きます。用神(=その人に必要な気)の決めかたは1つではありません。

方式読み決めかた
調候用神ちょうこうようじん生まれた季節の寒暖を基準にする(このサイトの方式)
扶抑用神ふよくようじん五行の多すぎ・少なすぎを均す。「扶=助ける」「抑=おさえる」
通関用神つうかんようじん対立している2つの五行のあいだを取り持つ

扶抑用神を使う流派では、まず身強・身弱(みきょう・みじゃく)を判定します。生まれ月から見て日干が強いタイプか弱いタイプか、という見立てで、その判断には月令(げつれい)という考え方を使います。

つまり、他所の鑑定書で守護神が違っていても、間違いとは限りません。どの方式で出しているかが違うだけです。加えて、このサイトは三柱なので時柱ぶんの干が判定に入らず、そこでも差が出ます。

この章のまとめ

  • 守護神は日干 × 月支から引く。生まれた季節が鍵
  • 調候用神は寒ければ温め、暑ければ冷ますという考え方
  • 第二=本来必要な干、第一=そのうち天干に出ているもの
  • 「第一なし」は天干に出ていないというだけ
  • 用神の決めかたは複数ある(調候・扶抑・通関)。方式が違えば答えも違う

確認問題

0 / 4 問

問1「調候用神(ちょうこうようじん)」の「調候」の意味は?

問2守護神は何と何から引く?

問3第一守護神が「なし」と出たときの正しい理解は?

問4守護神の決めかたが鑑定によって違うことがあるのはなぜ?