第 5 章

蔵干

地支の内側に隠れている干。同じ十二支でも生まれた日で中身が変わります。

10分 全12章中 5章目

この章を読み終えると

  • 蔵干が節入りからの日数で決まることを説明できる
  • 蔵干表を引いて自分の3つの蔵干を出せる
  • 天干と蔵干の役割の違いを言える

前の章で6文字がそろいました。ところが命式表には、まだ「蔵干」という行があります。ここでもう3文字増えます。

地支の中には干が隠れている

蔵干(ぞうかん)とは、地支の中に含まれている天干のことです。「蔵」はしまい込むという意味。地支という箱の中に、天干がしまわれているイメージです。

なぜこんなものがあるのか。十二支はもともと季節の目盛りでした。季節は1日で切り替わるものではなく、前の季節を引きずりながらじわじわ移っていきます。月の前半はまだ前の季節の気が残っている——それを表現するのが蔵干です。

蔵干表 ── 日数で切り替わる

そのため蔵干は、節入りから何日目に生まれたかで決まります。下がこの鑑定で使っている蔵干表です。

地支読み蔵干(節入りからの日数)
(1〜10日目)(11日目以降・本気)
うし(1〜9日目)(10〜12日目)(13日目以降・本気)
とら(1〜7日目)(8〜14日目)(15日目以降・本気)
(1〜10日目)(11日目以降・本気)
たつ(1〜9日目)(10〜12日目)(13日目以降・本気)
(1〜5日目)(6〜14日目)(15日目以降・本気)
うま(1〜10日目)(11〜19日目)(20日目以降・本気)
ひつじ(1〜9日目)(10〜12日目)(13日目以降・本気)
さる(1〜7日目)(8〜14日目)(15日目以降・本気)
とり(1〜10日目)(11日目以降・本気)
いぬ(1〜9日目)(10〜12日目)(13日目以降・本気)
(1〜7日目)(8〜14日目)(15日目以降・本気)

どの支も、最後に置かれた干が本気(ほんき/正気とも)です。その支と同じ五行で、月の後半をまるごと受け持ちます。だから月の半ば以降に生まれた人は、たいてい本気になります。

蔵干表は流派によって違う

日数の区切りかたも、どの干をいくつ入れるかも、流派によって差があります。上の表はこのサイトが採用しているもので、他所の鑑定では別の干が出ることがあります。他人の鑑定書を見るときは、「この人はどの蔵干表を使っているのか」を意識すると、違いの理由が分かります。

実際に引いてみる

例題:1987年10月6日生まれ

直前の節は「白露」で、そこから数えて29日目の生まれです。この日数を持って、3つの地支それぞれの表を引きます。

  • 日柱の地支「子」→ 29日目なので
  • 月柱の地支「酉」→ 29日目なので
  • 年柱の地支「卯」→ 29日目なので

もしこの人が10日早く生まれていたら、日柱の子から取り出されるのはになり、命式の意味が変わります。誕生日が数日ずれるだけで別の字になる——これが蔵干のいちばんの特徴です。

天干と蔵干、どちらが本当なのか

「隠れている」と聞くと、蔵干のほうが本当の姿に思えます。そうではありません。

天干(表の字)蔵干(内側の字)
あらわすもの外から見える性質・立ち居ふるまい表からは見えにくい反応・動機
他人からすぐ分かる付き合いが長くならないと見えない
使いかた対外的な場面を読む本人の実感とのズレを読む

どちらも本当です。「人からはこう見られるのに、自分ではそう思えない」という食い違いは、この2つの差から読みます。第6章で、天干からと蔵干からそれぞれ星を出すと、この差がはっきり見えるようになります。

この章のまとめ

  • 蔵干は地支の中に隠れている天干
  • 節入りからの日数で切り替わる。同じ支でも日がずれれば別の字
  • 各支の最後の干が本気で、月の後半を受け持つ
  • 蔵干表は流派によって違う
  • 天干=外から見える性質、蔵干=内側の反応。どちらが本当ということはない

確認問題

0 / 4 問

問1蔵干は何によって決まる?

問2「子」の蔵干について正しいのは?

問3天干と蔵干の役割の違いは?

問4各十二支の最後に置かれた干(本気)の特徴は?