第 3 章

陰陽五行と、相生・相剋

木火土金水の5つと、生む/抑えるの関係。星の正体はすべてこれです。

12分 全12章中 3章目

この章を読み終えると

  • 22文字それぞれの五行と陰陽を引ける
  • 相生・相剋の順番を図で描ける
  • なぜ五行が通変星につながるのかを説明できる

前の章で、十干がすでに五行の情報を持っていることを見ました。この章では、その五行どうしの関係を扱います。四柱推命の星(通変星)は、例外なくこのルールから出てきます。逆に言えば、ここが分かれば10個の星を丸暗記する必要がなくなります。

五行 ── 5つの気

木・火・土・金・水。読みはもく・か・ど・ごん・すいですが、「き・ひ・つち・かね・みず」で読んでも通じます。22文字すべてが、このどれかに属します。

五行十干(陽/陰)十二支
甲(陽・きのえ) 乙(陰・きのと)寅(陽・とら) 卯(陰・う)
丙(陽・ひのえ) 丁(陰・ひのと)巳(陰・み) 午(陽・うま)
戊(陽・つちのえ) 己(陰・つちのと)丑(陰・うし) 辰(陽・たつ) 未(陰・ひつじ) 戌(陽・いぬ)
庚(陽・かのえ) 辛(陰・かのと)申(陽・さる) 酉(陰・とり)
壬(陽・みずのえ) 癸(陰・みずのと)子(陽・ね) 亥(陰・い)

土だけ十二支が4つ(丑・辰・未・戌)あることに気づいたでしょうか。これは季節の変わり目にあたる月で、春夏秋冬のあいだをつなぐ役割を土が担っているためです。

陰陽 ── 同じ五行の中の2つの顔

五行はさらに陽と陰に分かれます。陽は発散・外向き、陰は凝縮・内向き。同じ「土」でも、陽土の戊は動かない山、陰土の己は作物を育てる畑の土。まったく違う顔をしています。

陰陽に良し悪しはない

陽が積極的で良い、陰が消極的で悪い——ではありません。山(戊)は動かないから頼りにされ、畑(己)は柔らかいから作物を育てられます。役割が違うだけです。鑑定書で「陰が多め」と出ても、それは欠点ではありません。

相生 ── 生む関係

五行は輪になってつながっています。下の図で、外周の五角形が「生む」流れ内側の星形が「抑える」流れです。五行をタップすると、その1つの関係だけが浮かび上がります。

実線 = 相生(生む) 破線 = 相剋(抑える) タップで1つだけ見られます
関係読みかた
木 → 火木が燃えて火を生む
火 → 土燃えかすが土になる
土 → 金土の中から金属が採れる
金 → 水金属の表面に水滴が結ぶ
水 → 木水が木を育てる

生むほうを、生まれるほうをと考えると分かりやすいです。親は子にエネルギーを渡すので、渡しすぎると自分が減ります。この「渡す/もらう」の向きが、あとで通変星の意味に直結します。

相剋 ── 抑える関係

もうひとつが剋す(こくす)関係。「剋」は打ち勝つ・おさえこむという意味の漢字で、日常ではまず使いません。輪の中を星形に横切ります。

関係読みかた
木 → 土木の根が土の養分を吸う
火 → 金火が金属を溶かす
土 → 水土が水をせき止める
金 → 木金属の刃が木を切る
水 → 火水が火を消す
相剋は「悪い関係」ではない

剋す・剋されるは、暴力的な言葉に見えますが、抑えがあるから形になるという意味でもあります。金が木を切るから木材になり、土が水をせき止めるから田んぼになる。剋がまったくない命式は、まとまりがなくなります。

なぜこれが「星」になるのか

ここが第6章への橋渡しです。自分の日干から見て、相手の干との関係は5通りしかありません。

  1. 相手が自分と同じ五行
  2. 自分が相手を生む(自分が親)
  3. 相手が自分を生む(自分が子)
  4. 自分が相手を剋す
  5. 相手が自分を剋す

この5通りに、陰陽が同じか違うかの2通りを掛けると、5×2=10種類。これが通変星の正体です。10個の星を暗記するのではなく、五行の関係を数えれば毎回その場で導けるようになります。

やってみる

あなたの日干(第1章で探した1文字)が、上の表のどの五行・どちらの陰陽か確かめてください。たとえばなら「土の陽」。すると、あなたにとって火は自分を生む親水は自分が剋す相手木は自分を剋す相手金は自分が生む子になります。この4方向がそのまま星になります。

この章のまとめ

  • 五行は木・火・土・金・水。22文字すべてがどれかに属する
  • 相生は木→火→土→金→水→木(生む)
  • 相剋は木→土→水→火→金→木(抑える)
  • 剋は悪い意味ではなく、抑えがあるから形になる
  • 五行の関係5通り × 陰陽2通り = 10種類の通変星

確認問題

0 / 4 問

問1相生(そうじょう)の順番として正しいのは?

問2「土剋水(どこくすい)」が意味するのは?

問3「乙」の五行と陰陽は?

問4五行と通変星の関係として正しいのは?